Charlotte Tilbury Legendary Lashes Volume 2 $32.00
わたしは面倒くさがりなシャイガールなので、基本的に他人さまと話すのが苦手です。特に「接客を受ける」のは苦手で、断然ウェブショッピング派。ツイッターなどで「仲良しのBAさんが〜」などという文脈を見ると、一体どんな感じで仲良しになるんだろうとか、仲良しってなんだろうとか、色々と考えてしまうくらい。これでも若いころ 8年間くらい、にこやかに接客業をしていたんですが、仕事とプライベートは全く別物です。
だからこそ、わたしがこのマスカラを「販売員さんの接客があったからこそ購入した」という事実は、私的大ニュースだったのです。
本当の「思い出のマーニー」
ニューヨークへ行ったときのこと。仕事の合間で本当に時間がなくて、閉店間近のバーグドルフ・グッドマンに立ち寄りました。そこで目に留まったのが、Charlotte Tilburyのきらびやかなカウンター。旗艦店でも、バーグドルフ・グッドマンでも、どこでもあの世界観を瞬時に感じられるって、ブランディング力の高さを物語っていますよね。
特に買うつもりもなく、ぼけーっと見ていたら、「それ、新商品なのよ」という声が。振り返ると、めちゃくちゃ可愛い男性の販売員さんが立ってる。「わたし、いまそのマスカラ付けてるの。右目はFull Fat Lashesで、左目がLegendary Lashes Volume 2。やばくなーい?」もう、これ大げさに言ってるんじゃなくて、本当にこんなテンションだったんですよ。「ドラマに出てくる、主人公のゲイのベストフレンド思い浮かべて」って言ったら思い浮かぶような、こういう人大好き!っていうタイプの人。
しかも、そのまつ毛がこれまたすごかった!つけまつ毛を5個くらい付けてるんじゃないかと思うくらい、くるんとカールした長いまつ毛が、1本1本セパレートされていて、見惚れるくらい綺麗。「つけまつ毛とかエクステ付けてるの?」と聞くと「ううん、自まつ毛!朝8時に付けて、今もうすぐ7時でしょ。一度も直してないんだから!正直、元祖Legendary Lashesは、すごく滲むの。でも、新しい方は全然滲まないの。すごくなーい?」
でもマスカラはL’OrealとToo Faced派だし…と悩みつつ「マスカラ買ったばかりだからちょっと考えます」と伝えると「必要ないなら買わないの!欲しかったらまた戻ってきて!」と一言。フラフラほかのブランドを見ながら、彼のまつ毛が忘れられなくて、やっぱり戻って買うことに。
「やっぱり買う!あなたのまつ毛のせいだからね」と伝えると「やだー♪でもほんと、これすごいよー」と、惜しみなくあれこれサンプルを入れて「バーグドルフに来たんだから、バーグドルフのバッグに入れてあげる!せっかくなんだから、これもって歩き回りなさいよ!」(※バーグドルフ・グッドマンは超高級百貨店)と、小さな紫色のバッグに入れてくれました。
自らのまつ毛による最高のデモンストレーション、プッシュしない接客、速いテンポでサササッと聞きたい情報を教えてくれる、正直、キャラが強烈。こんな販売員さん、なかなかいないんですよ。特に最後のポイントは、日本ではなかなか出会えない。帰り際「本当に色々ありがとう。ところで、名前は?」と聞いたら「マーニー!また会いに来て!」と笑顔で見送ってくれました。ニューヨーク最後の日でした。
Legendary Lashes Volume 2の特徴
そんなマーニーの素晴らしいまつ毛に憧れて、タッチアップもせずに(閉店間近だったから…)買ったこのマスカラ。以前サンプルで試したLegendary Lashesも、Full Fat Lashesも、普段さほど滲みが気にならないわたしのまつ毛ですら、相当パンダ化したので、Charlotte Tilburyのマスカラはわたしには合わないかな、なんて思っていました。だから、この商品についても、発売されていたのは知っていたけど、特に買おうと思っていなかったんです。つまり、なんの予備知識もなかった。
元祖Legendary Lashesの改良版であるVolume 2は、一番のクレーム要因であった滲みを大幅に軽減。スーパーモデルのようなバサバサまつ毛を叶えてくれるというもの。一度付けるだけでボリュームが507%アップ!というなんだかすごそうなマスカラ。
ブラシは、昔からある毛のタイプ。割と大きめで、マスカラ液もたっぷり付いてきます。
付けてみた!
マスカラ液がボテっと付きやすいので、ティッシュで軽くオフしてから使っています。
Too FacedのBetter than Sex Mascaraはジグザグに動かすとダマになりやすいのですが、これは逆にジグザグに動かすことでまつ毛がきれいにセパレートされるような気がします。当然、重ねれば重ねるほどスパイダーラッシュっぽさが増して、Charlotte姐さんが好きな「古き良きハリウッド」的なまつ毛に仕上がります。
あれっ…?マーニーのまつ毛と違う…?
そうなんですよ、わたしが付けると、貧相なんですよ。なんで?なんで??
一番最初にワクワクしながら付けたとき、わたしの付け方が悪かったんだ!とポジティブにとらえて、色々な使い方を研究してみたのですが、やっぱりダメでした。大きな理由は「カールが持たない」こと。マスカラを付ける前はくるんと「カール」していたまつ毛が、これを付けた瞬間にピシッとストレートになるんです。2枚目の写真でも分かる通り、くるんとしたまつ毛ではなく、まっすぐ伸びたまつ毛に仕上がるんですよね。これがそもそも、好みじゃない。
更には、まつ毛がどんどん下がってきてしまう。これを付けていると、日中鏡を見て「なんだか今日は目元が寂しいな」と思ったら、まつ毛がまっすぐ下向きになっていた…なんてことが起こるんですが、わたしにとっては珍しいことです。
1コートでこれだから、2コート以上付けると重みで更にまつ毛が下がってしまうので、これ以上ボリュームを出すことも難しく、ほとんど使っていないのが現状…。プチプラではないし、せっかくだからどうにか使いみちを考えたいところです。以前使ってよかったFASIOの「重ねるマスカラのカールをキープして、WPに変身させてくれる」という魔法のようなマスカラ下地と併せて使ってみようかな?
マスカラは個人の好みでレビューが分かれるアイテムなので、マーニーのように、このマスカラで尋常じゃないボリューム感を手に入れられる人もいるはず…!使ったことがある、という方がいたら、是非感想聞かせてください。
12/30 UPDATE
購入してから半年以上経過した、2018年12月30日。ずっと使っていなかったこのマスカラですが、久しぶりに使っていたらまさにマーニーのようなまつ毛に仕上がったので追記します。
フォーミュラが空気に触れて乾いたことで、気になっていたべったり感が薄れて、まつ毛をセパレートしながらボリュームを与えてくれる理想の仕上がりに。購入したらすぐに開封して、数ヶ月してから使い始めるのをオススメします。