いつもブログを読んでくださっている方であればお気付きくださっているかもしれませんが、わたしは普段こういった「会社のレビュー」みたいな記事は書きません。でも、今回は「こういうサービスがコスメの個人輸入を始めたばかりの人の不安感を煽るのだな」と感じたので、わたしの体験をシェアさせていただきます。長いですが、エドファリーの利用を考えている方は、お読みいただいた上で利用される方が良いかもしれません。わたし自身、とても驚いたので…。
わたしは今までSEPHORAから日本へ直接発送してくれないコスメを購入する際は、US Buyerやスピアネットといった転送サービスを利用してきました。でも1〜2年前からSEPHORA側でこういった転送会社の倉庫の住所を判別して発送をしない、という規制がかかり始めました。わたしも知らずにUS Buyerの転送住所を入力してSEPHORAで買い物をしたらいつの間にかキャンセルになっていて、問い合わせたところ「レジデンシャルアドレス(居住地住所)ではないので、この住所には発送できません」と言われて始めて気付きました。US Buyerでも、転送ではなく「購入代行サービス」を利用すればSEPHORAでも購入できるという話も聞きましたが、試していないので真偽は不明です。ちなみに、スピアネットはまだSEPHORAにバレていないようで、転送サービスを利用しても商品は無事届きます。
エドファリーを利用することとなったはこび
2/2にNARSのWANTEDパレットの予約に失敗して、発売当日に並ぶとか出来ない…と心折れたわたしは、SEPHORAでWANTEDパレットを購入することに。どこの会社を利用しようかな?と考えていたときに、たまたま「エドファリー」が「2kg以下の商品は国際送料無料」というキャンペーンをしていることを知りました。Twitterで検索をかけて、普段から存じているコスメアカウントの方たちも利用されているのを見て、安心かなと連絡してみたところ、きちんと返信も来たので、はじめて利用してみることに。
先払いシステムで、代理購入をしていただきたい商品のURLと商品名、価格を入力すると合計金額が表示され、お支払となる流れです。わたしはPayPalで支払いました。
が、ここから様々な疑問が湧いてくることに・・・
かからないはずの関税を請求される
これが購入時の確認画面。商品価格、消費税(アメリカ国内の消費税と思われます)、購入代行手数料まではわかるのですが、ここに「関税」が乗っています。海外から化粧品を輸入する場合、課税額が10,000円未満の場合は、税率は0のはず。
それを問い合わせたところ「恐れ入りますが、弊社ではシステム上無税の商品でも関税を請求させていただいております。その分、国際送料や購入手数料をお安く設定しております」とのことですが、正直消費税、関税、手数料を合わせると他社よりも高く、そうかなぁ…ともやもやが残りました。
更に疑問だったのは「先に関税を頂くので、追加で関税の請求があった場合も弊社から追加請求はしませんよ」という謎のアピール。課税額が10,000円以下の場合は関税はかからないので、追加請求なんてあるはずないのに…。ここでも、個人輸入初心者であれば「そうかぁ、安心だな」と思わされてしまうような印象を受けました。
SEPHORAは取り扱えない?
注文をして数日後、親切なフォロワーさんから「以前エドファリーを利用してSEPHORAで買い物をしたけれど、キャンセルされてしまったことがあった」と教えていただきました。エドファリーに(もちろんお名前などは伏せた上で)そういったお話を伺ったのですが、SEPHORAは取り扱えないのでしょうか、と問い合わせたところ「弊社はSEPHORAからも買い物出来ています。キャンセルとなった件はお客様のご都合でした」との返答だったので、引き続き待つことに。
ただ、SEPHORAのオーダーも通っています、ということをアピールするためとはいえ、まるでお客様のせいでした!みたいな言い方にはちょっと驚きました。その後詳しくフォロワーさんとお話させていただいたところ『エドファリーから「SEPHORA側の都合でキャンセルされた」と言われたのでキャンセル手続きをしようとしたら「やっぱり出来ます!」と言われたが、もういいと思ってそのままキャンセルした』という状況だったようで、100%お客様都合のキャンセルではなく、もともとはエドファリー側がキャンセル要請をしていたこともわかりました。
とにかく連絡がない
購入代行依頼をしたのが2月2日。土日は動きがないと思っていたものの、9日になっても何の連絡もなかったので、どうなっているのだろう?と問い合わせました。すると「最初のSEPHORAの注文にトラブルがあり、キャンセルが行われました。再度購入手配を行いましたので、SEPHORAからの発送待ちとなっております」との返信が。
「キャンセル理由は、レジデンシャルアドレスではないからでしょうか?」と問い合わせると「明確な理由が記載されていないため、確実な理由はお伝えできないのですが、恐らくレジデンシャルアドレスではないことが原因かと思われます。再注文を行っておりますので、万が一購入できない場合はご連絡させていただきます」とのこと。
SEPHORAの購入画面上はキャンセル理由は当然ながら記載されません。でも、購入代行を行っているのであれば、理由を問い合わせ、対策を取るなど必要なのでは…と不安が募りました。毎回やってみて、だめだったらダメでしたーと連絡しているのかな、と。限定品など、待っている間に売り切れちゃうものだったらどうするのかな?と。こちらはお金を預けているのに、ダメだったら返金するので、という軽さがとても気になりました。
しっかり原因を追求なさった方が良いのではとお伝えすると「弊社からSEPHORAへ過去の注文は通っておりましたが、今後のご注文は一旦停止させていただくことになりましたので、別途他のお客様へもご案内させていただきます。今回ご注文頂いた商品については、お届けできるよう再度購入しております」との返信。
再度購入?また弾かれる可能性が高いのに?どういうこと???と、疑問でいっぱい。
わたし「レジデンシャルアドレスでないことがわかっている以上またキャンセルになるのでは?」
エドファリー「今回は別の方法で購入しております」
わたし「別の方法とはなんですか?」
エドファリー「別の住所に発送しております」
わたし「それはレジデンシャルアドレスなのですか?」
エドファリー「はい、レジデンシャルアドレスです」
わたし「いつ再注文をされたのですか?」
エドファリー「昨日注文いたしました」
正直、ここまでひとつひとつ質問をしないと状況も分からないというのは、個人輸入に慣れているからこそもどかしいだけで済みますが、始めて個人輸入に挑戦した方や、代行サービスの利用がはじめての方であれば、不安に思うのではないかと。
わたしだけじゃなかった
ツイッターでエドファリーから連絡がないよー、なんて言っている間に、数名のフォロワーさんやフォロー外の方からもツイートやメッセージをいただきました。エドファリーで購入したのに一週間経っても連絡がないとか、音沙汰ないとか、発送できているか不安といった声ばかりでした。わたしが運が悪かった(もしくは神経質?)なだけかも、と思っていたのですが、他の方も不安に思っているのだと知って驚きました。輸入代行や転送サービスで、ここまで不安の声ばかり聞く会社って、あまりないですよね。少なくともわたしは、出会ったことがなかったです。
結局キャンセル
2月8日に「レジデンシャルアドレスを使って再注文をした」というわたしのオーダー。13日になっても音沙汰ないので再度連絡をしてみました。
わたし「その後、ご状況はいかがですか」
エドファリー「SEPHORAからの最終承認を待っております」
わたし「最終承認とはなんですか?発送待ちということでしょうか?」
エドファリー「SEPHORAからの発送待ちとなっております」
もうここで我慢の限界で、キャンセルをお願いしたところ、翌朝にはキャンセルメールが届いていました。
SEPHORAからの「最終承認」なんていうステップはありません。購入→発送というシンプルなステップだけです。「最終承認待ち」というと、もうちょっと!という印象ですが、実際は購入してから何も進んでいない=またキャンセルされる可能性がある、ということ。セール時期でもなければ、2〜3営業日 早ければ翌日には発送されますから。
わたしがエドファリーをオススメしない理由
エドファリーを問題なく利用している、という方もいらっしゃると思います。サービスに満足している方も、これからも利用しよう!と思っている方も、いらっしゃると思います。そういう方には、わたしが意地悪に聞こえるかもしれません。わたしが運が悪かっただけかもしれません。でも、この体験をシェアせずにはいられませんでした。
わたしは何年も前から、言葉の壁、国際輸送や品質の不安など、色々な理由で個人輸入はこわいと思っている方に、もっと海外コスメを身近に感じてもらいたいなと思って、ブログや寄稿のお仕事を続けてきました。もちろん自己責任という前提で、海外コスメを取り入れることでコスメの選択肢が一気に広がって、日本にいながら今まで体験したことのない世界を体験できる楽しさを広げたいと思ってきました。
でも、勇気を出してはじめて購入代行サービスを利用して、こんな対応だったら、トラウマになるかもしれない。解決するまで、ドキドキしてストレスになるかもしれない。誰に相談してよいか、分からないかもしれない。そういう不安までケアしてこそ、代行サービスだと思っているんです。せめて問い合わせには真摯に対応して欲しいし、自社を大きく見せようと変な見栄は張らないで欲しい。だって、一番大切なのは「注文した商品を届ける」ことなのだから。
時間的に余裕がある方、個人輸入に慣れている方、頻繁に発行される無料クーポンを使いたい方は、エドファリーを利用するのも良いと思います。
でも、個人輸入初心者さんや、放置プレイに不安を感じる方、確実に商品を手に入れたい方、限定品などを購入しようと検討している方は、エドファリーはオススメしません。
わたしが個人輸入をはじめて最初に利用したのは日本語且つカスタマーサービスもしっかりしているスピアネット。転送手数料が$9〜とちょっと高かったので、その後は$5〜のUS Buyerを利用していました。どちらも5回以上利用していますが、一度もトラブルや不快な思いをしたことはありません。
ということで、わたしのオドロキ購入代行体験でした!
☆追記☆
この事件から1ヶ月ほど経過し、フォロワーさんたちからも「届いた」とのお声が多く届くようになってとても嬉しいのですが、そのほとんどが「エドファリーアメリカオフィス→エドファリー日本オフィス→購入者」というルートで届いていて、これは薬事法に違反しているのでは…と心配になりました。海外から化粧品を輸入する場合、許可がない限りは個人の使用に限られており、こういった転送行為を行うには製造販売業許可証等の資格が必要になります。エドファリーはそのような資格は持っていないとのことだったので、これは完全に法律違反。もう、呆れるしかないですね…。
