ゲラン レソンシエル 7,000yen
素晴らしいファンデーションに出会ってしまった。
きっかけは、タイムラインに流れてきたTweet。どなたのものだったか記憶にないんだけど、ゲランの新作ファンデーションすごい良いよ、っていうやつでした。そう言えばどこかでもゲランの新作はすごく良いって聞いたな、と思って、買い物に行ったついでにサンプルをいただいてみたんです。
実はそのときちょうど「いまの肌に合うファンデーションがない!どれ付けてもお肌がきれいに見えない!」って血眼で良いファンデーションを探していたときで、ロンドンで買ってきたアルマーニのルミナスシルクもいまいちだし、わたしの肌をきれいに見せてくれるファンデーションなんてあるのかな?と、半ば諦め気味でした。
わたしの肌って、コンディションは普通に良いんですよ。最近は荒れてもいないし、結構調子が良い方だと思うし、少しずつたるみ毛穴も小さくなっていっているし、乾燥もしなければテカりもしない。だけど、ファンデーションをのせたときに、お肌のテクスチャが妙に目立ってしまうというか、余計にお肌が凸凹して見える気がして。
それで、初めて付けてみたときは「まあまあきれいだな」程度だったんですよ。「だけど高いよな」っていうくらいで。でも、家族が「なに!今日の肌!すっごいきれいだけど!なにつけたの!!」とあまりに感動して写真とか撮り始めちゃうレベルだったので、周りから見るときれいなのかな?くらいに思ってました。
そしてまた別の日につけてみたら、同じように家族が「今日の肌!!すっごいきれい!!内側から光ってる!」と言ってまた大興奮で写真撮影が始まるくらいなので、これはただものではないな…と、出先で鏡を見てみたら、見たことのない自分の肌が写ってたんですよ。
結構もっちりしたテクスチャのファンデーションで、お肌に膜を貼るようにピタッと密着してくれるタイプ。カバー力はミディアム〜フルカバレッジという印象で、薄く伸ばしてもお肌が透けるようなナチュラルさと、色ムラがしっかりカバーされる頼もしさが共存していて、ものすごくバランスが良いです。
湿らせたbeautyblenderでポンポンと馴染ませると「美容雑誌で見かけるきれいに色ムラ補正されたモデルさんのすっぴん」みたいな肌に仕上がるし、Kabuki Brushのような毛の密度が高いブラシでくるくる円を描くように馴染ませれば「きちんとメイクしてますけど厚塗りじゃありません!」な肌に仕上がります。どちらにしても、最高です。
わたしが買ったのは「00N ポーセリン」というカラー。サンプルと同じカラーなんですが、これが肌色にぴったりでした。黄味のある00W ポーセリンウォームも良いかなと思ったんですが、販売員さんに「それでは顔がくすんでしまうのでooNのほうが良いですよ」と教えていただいたので。
カバー力はしっかりあるのに、お肌が内側から光っているようなツヤ感がプラスされるから、全く厚塗り感がないんですよね。しかも「ツヤが出るファンデーション」と聞くと毛穴が気になっている衆はちょっと引くと思うんですが、これは毛穴の凹凸を助長しないツヤなんですよ。スウォッチ写真(↑)でも若干見えるかもしれないんですが、ほどよく光を反射してくれるから、お肌にハリが出たように見えるんです。
CTのHollywood Flawless Filterをベースとして使うことも多いけど、使わなくてもこれ単体で十分お肌のハリとツヤを偽装してくれるから、時間がない朝にもちょうど良いです。上からパウダーを重ねなくてもテカりづらいんだけど、わたしは目元のコンシーラーを定着させる目的で顔の中央部分だけルースパウダーを重ねています。
付けた瞬間より、30分〜1時間後のお肌がきれいかな。そして、そのヘルシーな肌感が1日中続きます。これも、すごいと思ったポイント。メイク崩れがないんですよ。いままでは、どんなファンデーションでも時間が経てば小鼻の周りが崩れてきたり、頬がカサっとしてきたりしてたんだけど、これは全く崩れない。
わたしはだいたい仕事の日は最低でも16時間外出しているけど、帰宅して鏡を見てもファンデーションが一切崩れていないのに毎度驚かされます。毛穴落ちもしないし、テカらない、乾燥しない、くすまない。むしろ、健康的なツヤ感を含んだ「調子の良い肌」って感じ。めちゃくちゃ蒸し暑い日でも崩れなかったので、おそらく真夏でも大丈夫だと思うな。
これで天然由来成分97%って、すごい。ナチュラルファンデーションっていう視点で見ると、特に感動してしまうわ。
言うことなしのファンデーションだけど、難点が2つ。
ひとつは、香り。公式サイトには「ムスクの香るウッディノートが、ホワイトアーモンドのトップとともに広がり、ホワイトティーの繊細なミドルから、サンダルウッドが香り立ちます。ホワイトムスクとトンカビーンのノートが、魅惑の香りをいっそう引き立てます」と書かれているんだけど、最初に使ったときはなんだこれ!と思いました。ブルガリのメンズのフレグランスでこういう香りあったな…っていう感じ。結構香りが強いし、残るし、ブラシにも香りが移ってしまうし、なんでわざわざこんな香りにしたんだろ…って思ったんだけど、まあ慣れれば気にならなくなります。ただ、好き嫌いは分かれそうな香りなので、実際に香ってみたほうが良いと思う、高いしね。
そしてふたつめは、容器。ご覧の通りポンプが容器に対して斜めに付いてるんだけど、これが押しづらいんですよ。実は最初に買った容器が不良で、ポンプが押しづらいなぁと思っていたらバキッと取れてバラバラ事件になってしまい、ポンプの交換をお願いしたらなんとすでに数回使っていたのに新しいものと交換してくれたの…なんてやさしいんだろう…。で、無事ポンプの不具合のない2個めをいま使ってるんだけど、実はこれもポンプが引っかかるような感触があって。販売員さんによると、変な形の容器だから妙に力を入れちゃったりして、容器の不具合を訴えるお客さんが多いんですって。目で見る分には美しいんですけどね、使いづらいです。
最近Pat McGrath LabsとかCTからもファンデーションが発売になって、これまでだったら即買う!ってスウォッチを血眼で探してると思うけど、いまはこのファンデーションに大満足しているし、これ以上の仕上がりはないと思ってるから、買う予定もありません!ゲランさま、7000円の価値ありです。
