Anastasia Beverly Hills Subculture Eye Shadow Palette $42.00
今年一番物議を醸したアイシャドウパレットと言えば、これ。昨年発売されたModern Renaissance Palette(以下MRと略させてください)が大人気で、品切れとなるサイトも相次いだ上に、購入した人の満足度が非常に高かったこともあり、2個目のパレットはまだか?と注目が集まっていたこともあり、発売前から注目が集まっていたパレットです。
そもそも商品発売の発表も「関係者がリークした」という設定(なのか、真実だったのか不明ですが)だったので、確か発売の1週間前くらいにSNSで拡散されて、バタバタと発売日になったんですよね。私はSephoraで一緒に買いたいものがなかったので、ABHの公式サイトで購入して転送サービスを利用したのですが、なんだかんだ届くまでに2週間くらいかかりました。やっぱり、Sephoraの方が何かと便利だなと実感しました。
届くのを待っている間にアメリカのYouTuberがレビューを投稿しはじめて、私も気になってしまって色々見ていたのですが、まあこれが驚くほど賛否両論でした。
多かったネガティブ意見は…
・粉飛びが激しすぎて、数回使っただけで底が見えた
・粉質が悪い
・ムラになる
・ブレンドしづらい
・色が混ざると濁る
といったもの。
その反面、全然問題ないと言っている人もいて「情報がリークしたために急いで作ったから不完全なのでは(そんな訳ないだろ)」とか「ロットによって質が違うのでは」といった様々な憶測を呼びました。アイシャドウパレットひとつで、こんなにドラマが生まれるのかと思うほど、SNS上では話題になっていましたよね。
じゃあ実際使ってみてどうなのか?と言うと、流れてきた情報全てが本当とは感じなかったけど、MRの方が断然使いやすかったな、と思いました。
【粉飛び】
MRも相当粉飛びするパウダーだったので、Subcultureが特別ひどいとは思いませんでした。ただ、ブラシで軽く触れただけで粉が飛び散るというのは本当で、MRを使うときと同じように、とても気を使う必要があります。
【ムラになる、ブレンドしづらい】
これは、本当でした。MRはどの色もブレンドしやすくて、色同士が溶け込むように馴染んで使いやすかったというか、私の中で「失敗しないパレット」という位置づけだったのですが、Subcultureは逆に「失敗するパレット」。色によっては、最初に肌に触れた箇所に集中して発色してしまい、ブレンディングブラシでぼかそうとしても色むらが消えない…ということがよくあります。特に、寒色系の色に多く見られました。
【濁る】
これも、本当でした。イエローやグリーンが濁りやすくて、パキッと発色しないというか。3色以上使うと濁りやすくなるので、なるべく色同士が触れないようにぼかすのがコツ。
スウォッチはこちら。全体的に大人っぽいモード感が可愛いなと思って買ったのですが、実際に肌につけると単色でも濁り感があるというか、ちょっとスモーキーに発色しますね。11色がマットカラーで、1色がメタリック、2色がデュオクロームです。
MRにはなかったデュオクロームは、角度によって違った色に見える玉虫色。左上のCUBEはピンク味のあるデュオクロームですが、なかなか発色しづらいのと、可愛らしいピンクっぽい光の反射の仕方が、他の色と合わないんですよね…この色が一番使わないかな。ELECTRICは単色では綺麗に発色しないので、イエローやグリーンをベースにのせてから重ねて使っています。
先日LBRさんの記事で、2017AWコレクションで見られたトレンドからインスピレーションを得たメイク2種をご紹介したのですが、その時のメイクがこれ↓
どちらもSubcultureパレットを使っていますが(詳しい色名やメイク手順はLBRさんの記事参照)こんな感じで暖色メインのメイクなら割ときれいに仕上がります。ただ、ブルーやパープル、トープ系のカラーを広い範囲にぼかして使おうとすると、ムラっぽくなるし、じわっと肌に溶け込むようなグラデーションが出来ないんですよね。
MRは完全に暖色系のパレットでしたが、Subcultureは暖色×寒色のバランスが面白いなと思って購入したものの、結局は暖色ばかり使っていて、それならMRで事足りるんだよな!と思ってしまう。旅行に持っていくのも、Subcultureでは足りない色が多いので(まぶた全体にのせるニュートラルカラーとか、ハイライトになるカラーとか、ベーシックなシャンパンカラーとか)結局はMRなんです。悪いパレットじゃないし、買ったことを後悔している訳でもないけど、絶対おすすめ!これは買い!っていうほど推せもしない、という感じ。
パッケージは相変わらず可愛いです。Naked Paletteもそうだったけど、この手のパッケージは汚れやすいとかホコリが溜まりやすいという理由で嫌われがちだけど、個人的にはすべすべしていて結構好き。マグネットが弱めなので、旅行に持っていくときなんかは要注意ですね。ちゃんとしたポーチに入れて勝手に開かないようにしないと、危険かも。
ホリデー限定で出ている「Prism Palette」も気になっているのですが、なかなか奇抜なグリーンやブルーは絶対使わないだろうな、と思うと、買うこともないか…と思っているところです。レビューを見てみると、Prism Paletteのクオリティは「MRとSucbultureの間」だそうで、Subcultureよりも人気は高いみたいですね。
使われた方は、是非感想を教えてください!